クラッチフォークにレリーズベアリングを止めるためのクリップが外れてしまった件、知り合いに金具が違うと教えてもらいました。
さっそくパーツリストを調べると、最初に使用したキットに付属していたクリップは948ccオリジナルのクラッチフォーク用で、僕のスプライトについていたクラッチフォークは1275cc用のもの、取り付けクリップが異なるようです。当然元々ついていたクリップは1275cc用です。
キットに付属していたクリップを何の疑いもなく使用したのですが、キットは948cc用なのでクラッチフォークも948cc前提、当然クリップも948ccです。元々ついていた1275cc用のクラッチフォークには合わないのです。これ、教えてもらわなかったらまたクリップが取れてえらいことになっていた。本当に感謝です。
上の画像が1275cc用クリップを取り付けところ、このままだとレリーズベアリングとクリップが干渉してしまいます。
少し削って干渉をさけました。
無事組付け、これでクリップは外れないはずです。
後はエンジンを再び載せて組み付けて行けば終わりです。先が見えてきましたが、、、、、、
エンジンを仮置きしてクラッチスリーブシリンダーを取り付け、エア抜きをすると、ペダルを踏むたびにシュー、シュー、と音がします。調べてみると、クラッチの配管が曲がり穴が開いてしまったようです。エンジンを降ろしたり載せたりしたときにやってしまったのでしょう。
あー、ショック、幸い穴が開いたところは配管の先の方だったので、パイプをカットしてスリーブシリンダーにつなげばよさそうです。でもパイプ先端を加工するフレアーツールを買わなければなりません。
工具は良い物をと指摘され自分でもそう思っているのですが1っ回しか使用しないつもり(そうでありたい)なので、一か八か、だめなら友人が貸してくれるとの事で4980円の工具でを購入、ちゃんと加工ができました。
早速組み付けて、再度エア抜きを、シューシューは言いません。踏んだ感触も良さそうです。
エンジンマウントを固定して、ミッションマウントもしっかり止めてと車の下に潜ると、、、、、
スリーブシリンダーにオイル漏れが、よく見るとエア抜き用のバルブ付近から漏れています。ブリザーパイプを外した時のオイルが残っていたのかと思いきれいに拭きあげてミッションマウント固定、ドライブシャフト固定と作業を進めて再度スリーブシリンダーを見るとまたオイルが滲んできています。どうもボディとの干渉を避けるためにスリーブシリンダーを削った時、削り過ぎたようです。
あー、部品の注文しなきゃ、幸い国内に在庫があったので翌日交換この件は解決しました。
どんなに考えてもこの緩めたボルトに何が止まっていたのかわからない、忘れそうなところは写真を撮っておいたのですが、この部分は撮ってない。気にしないことにして、作業を進めます。
FORD T9のシフトレバー位置は少し後ろになるので、干渉しそうなところはカットします。この程度で済んでよかった。
円だったカバーの穴をレバーが干渉しなように楕円に削り(画像がなくてすみません)キット付属のゴムブーツをつけてカーペットをかぶせると、ぱっと見オリジナルとかわりません。この辺はうれしい。
IN,OUTのマニフォールド装着、配線、配管を済ませて、ジャッキアップしたままエンジンを始動、ちょっと長いクランキングから目覚めました。ちょっとうれしい、エンジンに手を入れてないけどうれしい。
恐る恐るクラッチを踏んでシフトをローへ、クラッチを繋ぐとちゃんとホイールが回ります。2速、3速、4速、そして5速、何の問題もなくちゃんと機能してるようです。かなりうれしい。リバースもチェックして、ボンネットを載せていよいよ試乗となります。
ボンネット載りました。やはり一人ではかなりの時間がかかりますがなんとかできるもんです。
久しぶりの路上復帰、クラッチは若干重くなったような気がしますが、各シフト問題なくスムーズに入ります。まったく問題がないので若干拍子抜けですが、これがあたりまえですね。
今まで、どこかからカラカラと音がしてたのが消え、その他の音も消えたので何だかとても静かになりました。前のギヤボックスはかなり傷んでいたのが今更ながら実感しました。
高速道路を含めて100kmくらい試乗しましたが、いい、とてもいい、5速にしてやはり正解です。もともとファイナルを低くしてあったので100kmで5000回転以上だったのが、1000回転はセーブできていそう、各ギヤのつながりも良くちょっとした5速クロスミッションです。シフトフィーリングはしっかりとしていてカチカチと気持ち良く決まりすが、横の動きが狭いのでシフトミスに注意ですね。
少し山道も走ってみましたが、懸念していたボディー強度の低下は今のところ感じられませんでした。
癖と言うのはすぐには治らないので、4速に入れているとき、無意識はシフトレバーを押さえてしまう(ちょっとした段差で4速が抜けたから)。3速から2速に入れるとき勝手にダブルクラッチを踏んでしまう(3-2のシンクロがまったく機能していなかった)。これらにもニヤニヤしてしまいます。
英国価格40万強+送料、安いか高いか? 人それぞれだと思います。また、オリジナルがいいか、快適がいいか、これも人それぞれですね。
僕の場合は、車を買った時からファイナルが低く、低いゆえにクロスしたギヤのつながりが気持ちよく、長い間5速をと思っていました。車を買った当時は5速キットが出てなくて、バックプレートを加工したりそれなりの技術と知識が必要でしたが、このキットは良くできています。僕の場合は948ccブロックだから948cc用のキットを購入したのですが、以前モディファイしてもらった時にしっかり内容を把握していなかったので部品が合わなかったトラブルはありました。でも、基本付属してきたマニュアルを読めばすんなりと換装できます。
質問等ありましたらお気軽にご連絡下さいね。
おわり、かな?
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