今回はこちらのモールトンコンチネンタルのフレームをベースに極力オリジナルに組んでいきます。
コンチネンタルはある意味スピード6やサファリなどよりレアなモデルだと思います。販売台数は1000台程度と少ない上、ベーシックなモデルゆえにオリジナルの状態で見つかるのは稀かと思います。画像のフレームは9月の買い付け時に英国で見つけて持ち帰ったもので以前からオリジナルのコンチネンタルをリクエストして頂いていたお客様に完成車にしてお買い上げ頂ける事になりました。
まずはオリジナルフレームかどうか検証していきます。
少し疑問に思えるのはコンチネンタルはコスターブレーキ使用ですからフロントブレーキ用のワイヤーガイド以外必要ないのですが、このフレームにはワイヤーガイドがフル装備です。ストアウエイやオートマチックの場合はフロントブレーキ用のワイヤーガイドしかないのでちょっと減点ですね。
Moulton continental のサイドロゴは左右ともに剥がれてきていますが健在で剥がれたところも塗装に色の差が出ているので出荷時からの物と推測できます。
余分なワイヤーガイドが付いていますが、フレーム傷などでフロントブレーキ用の所しか使用されていなかったと推測できます。
スイングアーム左後端にコスターブレーキのアームを固定していたと思われる跡が残っています。
リアの泥よけとスイングアームとの固定部分の画像です。泥除けの取り付け金具が残っているのとオリジナルのネジが固着しているのでリアブレーキが装備されていなかったと推測できます。
以上により、ほぼ間違いなくオリジナルのコンチネンタルのフレームだと思います。
では、ガレージのストックをゴソゴソしてコンチネンタルの部品、しかもきれい過ぎず汚過ぎずの部品を探して組んでいきます。
フレームを分解しました。各所固着なくスムーズに作業ができました。
ヘッド周りの分解清掃、摩耗ありますが問題ありません。
フロントサスの分解清掃、錆がありましたが磨いたらきれいになりました。
スイングアームの分解清掃、固着なく状態良好です。
BBの分解清掃、摩耗ありますが問題ありません。
少しきれいになりました。
リアハブコスターブレーキの分解清掃、摩耗ありますが何とか実用範囲内です。このハブは確か初期のモールトンミニについていたもので、ブレーキが効くまでの逆回転が遠いので内装3速に交換し、放置していたのもです。捨てないで良かった。そしてリアホイールのリムですが、コスターブレーキが装備されているホイールは当然リムサイドにブレーキシュー跡がありません。これがなかなか曲者で新品かオートマチックもしくはストアウエイのリムが必要です。レストアベースのストアウエイから移植しました。
フロントハブの分解清掃、摩耗ありますが問題ありません。
オリジナルのフロントブレーキの分解清掃、少し錆が残りますが状態良好です。
オリジナルのペダルの分解清掃、ゴムは摩耗していますが中の状態は良好です。
マッドガードは近似色でクリアー控えめで塗装、ハンドル周りも左側のブレーキレバー跡が無い物を使用、ブレーキゴム、タイヤとチェーンは新品にしたところですが、オリジナルにこだわるお客様ですから状態の良いオリジナル物を探し出して使用しました。
