
今回はこちらの車両になります。1963年のモールトンデラックスでアウターワイヤーガイドが四角い初期のタイプです。リアのスイングアームにクラックが入っているのに気づかれ、これの修理とオーバーホールをとの事でお預かりしました。
全体にきれいな車両で特に問題無さそうです。

軽くチェックしての不具合はリアタイヤのエアーが抜けているところくらいです。
余談ですが、このタイヤはオリジナル風で良いですね。

スイングアームピボット部もきれいなので簡単に外れると思っていたのですが、やはり古い車両は一筋縄では行きません。
普通はプラハンをあててハンマーで軽く叩けば外れるのですが、びくともしません。次の手段で油圧プレスを使用しましたが、これまたびくともしません。ここまでやってダメな場合は強硬手段しかありません。シャフトを切断かな? 切断するとピボット部を交換しなければなりませんのでお客様と相談して決めたいと思います。

取り敢えずここまで、
お客様より追加作業のご要望を頂いたので作業を進めます。

左右のシャフトをカットしてからドリルで掘ってスイングアームを外しました。

油圧プレスでスリーブを抜きます。

抜けたスリーブ、中にシャフトが固着しています。ブッシュは前期の真鍮製なの再利用できます。


お客様が目印をつけていた方と反対側の塗装に少しヒビがあったので剥がしてみたらやはり小さなクラックが入っていました。
塗装を剥がして修理に出します。
posted by コーヒー色 at 11:57| 長野 ☁|
Comment(0)
|
カテゴリ無し
|